母が天に召されて半年
まだ、近くにいてがんばれ!って
語りかけてくれているような
気がします。
闘病中、ずっとパソコンに向かって
母が大切にしたい言葉を遺したいと
必死に書きとめていた文言集。
一文一文大切にすくい上げるように読む母
の言葉の数々。
中でも面白いのが、私が幼い頃
母と交わした会話、
読み返すたび母の愛を感じます。
●英会話に行っていた上の娘。
得意そうに「髪の毛は英語でヘアと言うんだよ」
と言うと、下の娘が得意顔で「お目目は、メアで
お耳はミアでしょう」
●私が夕食の支度をしていると、
下の娘がきちんと正座して、
両手の指を立てて、
「お母さん、ごめんなさいでございます」
「?」
辺りをみると、大事な植木鉢がバリーン。
娘の精一杯のお詫びであった。
●保育園の帰り、近くの教会の前を通ると
「ヤーイ、ハゲ坊主!いたら出てこい!」
と叫ぶ娘。すると「コラァ」と神父様が
出てきて、すかさず「捕まえたぞ」
と娘を担ぎ上げると、娘は嬉しそうに
ハゲ頭を撫で回す。
ツルツルとした感覚がたまらないようだが、
その姿はまるで、大木にセミであった。
:
私自身そんなこと言ったかな?
とどれも覚えてないけど、こんな会話も母が
大切に記憶してくれていたことに愛を感じます。
ずっと、私の宝物です。


